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大晦日

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やるせない2011年もあと一日です。今年は久しぶりに全国を渡り歩いた一年になりました。川越.徳島.高岡.パリ.リヨン.北本.信濃境.小諸.大阪.付知.島根.燕三条.富山.沖縄.京都.長崎.波佐見.多治見.都城.松本.関.府中.金沢.久米川.箱根湯本.東北各地.大川.千葉.名古屋.刈谷.有田.境.十和田.青森.ミラノ.六本木.所沢.諫早.軽井沢.四日市.和歌山と40カ所程への現場や工場巡りでした。多くが持続している関係でしたが新たな出会いも沢山あり視野の広がる一年となりました。ようやく家具デザイナーとしての基礎体力が出来てきたかなと思う今日この頃です。昨年末にお知らせしたKoizumi Studioの工房計画は、じっくりしっかりゆっくりと進行していた為に来年に持ち越しとなりましたが、あらたな環境が夏前には出来上がる予定です。

sumica

主婦と生活社から出ているsumicaは、50代からの暮らしをセンス良く暮らすための本。この本で「暮らしの寸法」という10ページのコーナーを担当しました。実用的な寸法ばかりではなく、感覚的な寸法や、目線と人の関係を考えた寸法等、暮らし側と設計側の両方に立った目線でまとめています。この記事を上手に書いて頂いたのは小森知佳さん。マツバラリエさんの緩やかなイラストとともに見やすいページになりました。

箱根の現場

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今年最後の現場は箱根湯本、菜の花展示室の隠れ部屋。小田原の若手頭の芹沢棟梁の段取りと現場の環境づくりに感心。作業机や工具棚などを仮設につくって工房化していました。この隠れ部屋は小さな部屋ながら密度の濃い計画となっています。身時かな素材をとにかく手間ひまかけて空間を作っていきます。さらにいつもながらの逃げのない納まりなのですが、芹沢棟梁の心意気ですんなりと話が進みます。設備やその他のサポートをしてくださる東海建設さんの職人さんたちもとても意識が高く、打ち合わせも気が付くと5時間が経過していました。この日は、現場に貼る和紙と古材を決める為に菜の花の高橋台一さんの倉庫にも侵入。相変わらず魅力的な古道具や古材が満載。現場で使う床板もインドネシアでで買って来たというサイズも雰囲気もぴったりな板に出会うことが出来ました。

和歌山

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今朝は4時半出発で和歌山へ。広谷純弘さん設計の保育園の家具を広谷さんの実家がある和歌山県産材でつくるプロジェクトです。地元の白樫木材さんが段取りをしてくれて工場検査+講演会がセットになった出張です。まずは家具の試作打ち合せで家具屋さんの境さんの工房へ。堺さんの工房は一見建て売り住宅。その一階をスケルトンにして工房化しています。得意技はチェーンソーでの彫刻的家具なのですが、出来あがっている試作を見るととても気が利く職人さんのようで良いコミュニケーションができました。その後和歌山ラーメンで腹ごしらえをした後、講演会。講演会のあとは地元の建築家山下さんを交えて一杯。現在有田市の幼稚園を建設中とのことで次の日の早朝に現場を拝見。大屋根の平屋造りで屋根がはんなりと盛り上がった形状になっています。この幼稚園にも紀州材の子供椅子が納まることになっています。

4回目のkaico復活祭

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ホーロー製品kaicoが復活した時にフォームレディの竹原さん指揮のもと始まったkaico復活祭も今年で4回目。今年は大阪梅田のくじら料理屋で行われました。「kaico」製造に関わってくださっている昌栄工業の昌林会長と社長は東京から。日東エナメルの葛西さんは三重から。西瀧さんは地元大阪。そしてここ数年竹原さんとともに開発した製品の関係者の皆さんも全国らか集ってくださいました。世界一薄い木製まな板「土佐板」の土佐龍の池社長と笹倉さんは高知から。箪笥屋さんの桐米櫃「桐桐米」の若葉家具の井上さんと田辺さんは広島から。「ambai包丁」の馬場さんは地元大阪。「ambai落とし蓋/まな板/包丁ケース」の新井さんと然さんは岐阜から。「ambai雪平」の下村社長と久保寺さんと宮島さんは新潟から。そして地元の販売店さんも参戦して皆さん互いのものづくりについてじっくりしっかりと語り合っている様子でした。ハプニングが元で始まった会ですが「雨降って地固まる」のとおり多くの輪が広がって来ています。皆さん引き続きどうぞ宜しくお願いします。
そして翌日は四日市へ。数年前に通っていた地域ですが実際のものづくりには繋がらなかった町です。今回のアイテムはまだ秘密ですが「ambai」シリーズの仲間入りができるものになると思います。そしてその後は六本木にもどり富山メンバーの忘年会。VEGAの貫場夫妻、長友啓典さん、Koizumi Studioの幹部が集合。残念ながら広谷さんは流行のマイコプラズマ肺炎で不参加。長友さん行きつけのビストロで堪能した後、品川で二次会。富山の活動も今後の展開が楽しみです。

杉浦康平

武蔵美の授業も今日が最終日。ゼミの講評会ももどかしい内容で全員再提出…..。残念無念ではありますが多くの意識を持つようになった姿は感心するばかりですので年末の再提出を期待しています。その後、午後の講義は龍生派の吉村さん。生花の事を学びワークショップを交えた話しでとても勉強になりました。その後武蔵美の美術館で行われている杉浦康平さんの展覧会へ。自分が生まれた60年代の仕事が特に興味深く強い意識と感性を叩きつけられました。なにはともあれ本当に勉強になる最終日でした。

師走

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群馬からは霜が降りたあとの下仁田ネギ、そして北陸からは寒流に乗ってきた氷見の寒ブリが届き本格的な冬の到来を感じています。気がつけば12月も中盤。既に年末です。まだまだ年内、関西、四日市、和歌山、箱根と現場廻りがつづきます。

kitokiで府中

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金曜日からkitokiのミーティングと商品撮影で広島の府中入り。11月のIFFTの余韻も冷めやらぬまま幾つかの試作が出来上がり充実したミーティングとなりました。土曜日は朝一番から商品撮影でスタジオ入り。ここ一年で出来上がった新作10数点に加え既存製品のバリエーション撮影で100カットを超える大掛かりな撮影。この写真は早々にHPに反映される予定ですのでお楽しみに。ちなみにkitokiのHPがリニュアル中です(既に見ることができます)。地元広島のグラフィックデザイナー大ちゃん+まりちゃんがkitokiらしい世界をつくってくれています。
広島から終電で国立駅に着くと11時半。夜空を見上げるときらきらと目映い星の隙間に橙色の満月がぼんやりと。なんとも幻想的な皆既月食の瞬間に立ち会えました。道行く多くの人が上を見上げている風景も昭和的な印象で、皆のこころがひとつに向いている素敵な時間でした。

箱根の隠れ部屋

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「箱根菜の花展示室」の小さな一室に手を掛けています。小田原.紀州.九州と日本中の杉に囲まれた優しく暖かく、そしてとってもミニマムな部屋になりそうです。今日も小田原の若手頭の芹沢棟梁を中心に店主の高橋台一さんも加わり実施設計をもとにした細かな打ち合せ。といいつつも解体が終わった空間を見ると新たな妄想が広がり幾つか変更……。きっとさらに質が上がったと思います。それにしても高橋台一さんとの仕事は久しぶり。大きな要望は頂きながらも全ての提案を飲み込んで頂き、こちらの責任もテンションも上がるばかりです。こんな気持ちが良い仕事に繋がるんでしょうね。箱根での現場終了後は六本木のK2の新事務所のメンテナンス。こちらは富山の杉に囲まれています。

宮崎椅子製作所

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徳島ワークショップの2日目は宮崎椅子製作所。先日のAXISでの展覧会の報告と来年4月の展示会についてのミーティングが佳境に入っています。ワークショップでは先日プロトタイプをお披露目したノックダウンチェアーの3次試作を担当の千葉君とあーだこーだと幾つか手を入れて次のステップに。工場ではUU-chairが沢山製作中。発売して2年程になりましが着実に伝わり始めているようです。そして2年程、訳あって開発を抑えていましたが、来年は久しぶりに積極的に椅子の開発を再開します!来年の秋には数点お披露目できると思いますので乞うご期待下さい。

テーブル工房kikiが求人募集!

木曜日は岐阜県付知のasahinekoプロジェクトのミーティングと忘年会。結成3年目にしてじわりじわりと伝わり始めています。金曜日は恒例の徳島ワークショップ。初日のテーブル工房kikiでは、地元のコミュニティー施設の為のデスクやテーブルのデザインを原寸で確認。テーブルの天板をどれにしようかと材料庫を覗きにいったところ、2.000mm×6.000mmの巨大な「板」を発見。なにやら先月市場で手に入れて来たとのこと。ともかく今迄見た「板」のなかで最大の大きさで、この板一枚を敷いた一枚板フローリングの空間を作りたくなる程でした。それからテーブル工房kikiでスタッフ募集を行っています。詳しくはテーブル工房kikiのHPに出ています。